8月28日は水星が東方最大離角となり、観測好機を迎えます。
といっても今回は、今年7回起こる最大離角の中で最も条件が悪いものです。日の入り時刻の水星高度は11.3度しかありません。
日の入りから30分ほどたった西空のようすが、下の星図です。高度はわずか5.1度しかありません。薄暮の中で0.3等の水星を見つけるのは、かなり大変でしょう。
日の入り時刻に見える水星の位置(5日間隔) |
東京で日の入り時刻の高度が最も高くなるのは、17日ごろです。この頃でも高度は12.3度しかなく、最大離角の頃と大した違いはありません。上の図のように、水星が地平線に対して平行に移動するからです。見つけるためには、別の機会に挑戦された方がよいかもしれませんね。