天王星が衝 2022年11月9日

 11月9日は天王星が衝になります。
 
 衝は惑星が太陽とちょうど反対側へやってくることですから、衝の頃の惑星は真夜中に南中します。また、一晩中観測できる上に地球にも近づいていますから、観測条件としては最も良い状態です。
 
 天王星は今、おひつじ座にあります。昨日は皆既月食中の天王星食が見られたということで、近くに満月過ぎの大きな月があります。月がまぶしくて観測条件としては最悪ですから、あと数日後に月が遠ざかった頃にご覧ください。

詳細な星図

 天王星は衝の時でも18.69AUも離れています。明るさは5.7等と、肉眼で見えるか怪しい明るさしかありません。視直径も3.8秒しかありませんから、天体望遠鏡を使ってもごく小さな円盤像にしか見えず、表面の様子を観測することはできません。とはいえ、独特の青緑色に見えるのは見逃せません。ぜひこの機会に天王星へ望遠鏡を向けてください。

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