木星が近日点を通過 2023年1月21日

 1月20日に木星が近日点を通過します。近日点とは太陽を回る天体の軌道のうち、最も太陽に近づく地点のことです。
 
 木星は11.86年の周期で太陽の周りを公転しています。その軌道は完全な真円でなく、ほんの少しですが、つぶれた楕円軌道を描きます。楕円のつぶれ方を表す離心率は 0.04853 で、火星の 0.09342 よりも小さいですが、地球の 0.01670 よりも大きくなっています。
 
 下のグラフは2019年から10年間にわたり、木星と太陽の距離変化を表したものです。公転周期である11.86年の周期で大きなカーブを描き、2023年の初めに最も小さな値となっています。グラフのとおり木星は1月21日に太陽へ 4.9511AU まで近づいて、近日点通過となります。

※AUは天文単位といいます。1AUは地球と太陽間の距離に相当します。

木星の日心距離(太陽との距離) 10年間の変化

木星が見える位置

 木星は20時ごろ、西の方角に見えます。残念ながら地球との距離は遠くなっており、明るさは-2.3等です。しかし、昨年2022年9月26日に 3.9526AU まで地球に近づいて大接近となり、-3.0等という素晴らしい輝きを放ちました。

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