8月28日は土星が衝となり、観測好機を迎えます。
太陽系の図を見ると、太陽・地球・土星がこの順で一直線に並んでいます。地球から見た土星は太陽とちょうど反対側にあり、180度離れています。これを衝といいます。衝になった惑星は真夜中に南中して一晩中観測できますし、地球へ近づいていることから大きく見え、観測の好機です。
地球と土星の位置関係 |
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土星が見える位置 |
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土星は今、みずがめ座にあります。明るい星が少ない領域ですから、0.5等の土星だけが目だっています。落ち着いた独特の黄土色をしていることもあり、肉眼で見てもすぐに土星だとわかるでしょう。
天体望遠鏡では口径が小さくても、30倍くらいまで倍率を上げると、環を持つ天体であることがわかります。また、最も大きな衛星タイタンも存在がわかります。口径が15cmくらいになると、環がA環、B環、C環の3重構造であることがわかりますし、土星本体の縞模様も観測できて楽しさが増します。