10月22日は火星が西矩となります。
西矩とは、惑星が太陽の西側へ90度離れることです。合を過ぎてから太陽から離れることで、ひと頃よりも観測条件が良くなってきたという、一つのサインになります。しかし火星の場合は、地球と火星の距離が一番重要です。本格的に観測できるのは、まだまだこれからでしょうか。
星図は朝の3時ごろのようすです。火星は東の方角、空の中ほどよりも高い位置に見えます。明るさは0.2等とだいぶ明るくなりました。視直径は8.6秒しかありませんので、小型の望遠鏡で観測するのはまだ先になります。
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太陽系の図をご覧ください。太陽と地球と火星を結んだ直線のなす角度が、90度になっています。しかも、地球から見た火星は太陽よりも右側(西側)に見えますので、西矩であることがわかります。
この後の火星は来年1月17日の衝を目指して、ますます太陽から離れていきます。