火星が西矩 2024年10月22日

 10月22日は火星が西矩となります。
 
 西矩とは、惑星が太陽の西側へ90度離れることです。合を過ぎてから太陽から離れることで、ひと頃よりも観測条件が良くなってきたという、一つのサインになります。しかし火星の場合は、地球と火星の距離が一番重要です。本格的に観測できるのは、まだまだこれからでしょうか。
 
 星図は朝の3時ごろのようすです。火星は東の方角、空の中ほどよりも高い位置に見えます。明るさは0.2等とだいぶ明るくなりました。視直径は8.6秒しかありませんので、小型の望遠鏡で観測するのはまだ先になります。


太陽系の様子

 太陽系の図をご覧ください。太陽と地球と火星を結んだ直線のなす角度が、90度になっています。しかも、地球から見た火星は太陽よりも右側(西側)に見えますので、西矩であることがわかります。
 
 この後の火星は来年1月17日の衝を目指して、ますます太陽から離れていきます。

関連記事
  2020年6月14日 火星が西矩