12月8日は木星が衝となり、観測好機を迎えます。
20時ごろ、東の空の中ほどに木星があります。木星は金色で周りのどの星よりも明るく輝きますから、都心からでも十分肉眼で見つけることができます。
肉眼で見るだけでも楽しいのですが、もし天体望遠鏡をお持ちでしたら、望遠鏡を使って観測しましょう。市販の小型の望遠鏡でも木星の縞模様や大赤斑を観測することができます。少し口径が大きくなると、縞模様の詳細も見ることができます。
ガリレオ衛星と呼ばれる大型の衛星が4つ木星の周りを回っており、これらも観察しましょう。イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストと呼ばれており、明るさは概ね6等級です。時おり木星の上空を通り過ぎたり、木星本体や木星の影に隠されることもあり、楽しさ倍増です。日々位置が変わりますので、下の図を参考にしてください。
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太陽系の図をご覧ください。太陽・地球・木星がこの順で一直線に並んでいます。衝の定義は惑星が太陽から180度離れることですから、まさにその通りの配列です。衝になった木星は地球に近づいており、しかも一晩中観測することができます。衝の頃は観測好機ですから、できれば望遠鏡を使って観測してください。