12月25日は水星が太陽の西側へ最も離れる西方最大離角となります。
今年は西方最大離角が4回起こり、今回はその4回目です。そして4回のうちで最も条件が良く、日の出時刻における水星の高度は、東京の場合で最大17.5度に達します。
下の星図は朝の5時半ごろに、東南東の方角を眺めたようすです。空が明るくなり始める5時17分から13分が経過し、6時49分の日の出まであと1時間19分という時間帯です。高度4度ちょうどのところに水星があります。明るさは-0.9等と明るいですから、空の条件さえ整えば、この時間帯なら肉眼で水星を見つけられるでしょう。
日の入り時刻における水星の位置変化 |
時間が経つにつれて空がどんどん明るくなりますので、できるだけ早い段階で水星を見つけなければなりません。水星の出は5時5分ですから、少し早い目から見始めてください。
低空によく現れる薄もやが大敵です。確実に見るために双眼鏡を使われることをおすすめします。この機会に薄明中の空にポツンと白く光る水星を、ぜひ見つけてください。