2月24日は火星が留となり、以降は順行に移ります。
東京で21時に見た火星は南の方角にあり、高度79.3度という非常に高い位置に見えます。南中時刻の20時38分だと80.3度と80度を超えており、頭の真上といった感覚です。
そんな火星が留となり、見かけ上の動きがいったん止まります。今までは星座に対して東から西へ動く逆行でしたが、留を挟んで今後は、西から東へ動く順行に戻ります。
火星の経路 |
火星が地球へ最も接近した1月12日の距離は0.642AUでしたが、今では0.827AUまで遠ざかりました。つまり、短期間のうちに29%も遠ざかってしまったことになります。これに伴って視直径は14.58秒から11.33秒、明るさは-1.4等から-0.4等と、冴えなくなってきました。
この後の火星は地球から遠ざかる一方ですし、2026年1月10日の合を目指して見かけ上、太陽へ近づいていきます。