4月22日は水星が西方最大離角となり、太陽の西側へ最も離れます。
水星は先月3月8日に東方最大離角となったばかりですが、たった1ヶ月半で今度は西方最大離角を迎えます。間隔が短いなあと思われるかもしれませんが、最大離角は年間6回ないし7回起こりますから、それほど短いわけではありません。
星図は日の出から50分前、東京で4時10分ごろのようすです。水星は地平線から昇ってきたところで、高度は1.5度しかありません。薄明が42分前に始まっており、しかもこの高度。いくら水星が0.4等の明るさがあると言っても、見つけるのは大変です。時間がたてば高度は上がりますが、薄明も進みます。そんなわけで、双眼鏡を使われるのをおすすめします。
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日の出時刻における水星の位置変化 |
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今回の西方最大離角は条件が最悪です。離角こそ27.4度もありますが、地平線に対して平行な方向に太陽から離れますので、高度が高くならないのです。東京で日の出時刻における高度は11.6度しかありません。