5月5日は小惑星のベスタが衝となり、観測好機を迎えます。
観測好機といってもベスタは他の惑星と比べて小さな天体で、直径は525.4Kmしかありません。地球の直径が12,756Kmもあるのと比べると、その小ささは歴然です。まさに小惑星と呼ばれる所以です。
このため肉眼で見つけるは難しく、双眼鏡が必要と思っておかれた方がよいでしょう。また、天体望遠鏡で拡大しても点像にしか見えません。
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ベスタの経路 |
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ベスタは21時ごろですと、南東の空に見えます。星座で言うとてんびん座になりますが、おとめ座との境界近くです。明るさは5.8等ですから、理想的な条件下では肉眼でもかろうじて見えるはずです。しかし、実際に見るのは難しいですから、双眼鏡を使用しましょう。ベスタの移動経路も示しておきましたので、探される際の参考にしてください。