5月7日は土星の環の真横から太陽光が当たり、環が見えなくなります。
土星の環の厚さは、わずか数十メートルしかありません。このため、環の真横から太陽光が当たると、遠く離れた地球からは環が見えなくなってしまいます。5月7日はこの状態になり、実質的に環の消失が見られます。
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上の星図は東京から3時10分に東の低空を眺めた様子です。明るく光る金星があり、5.8度右側に土星があります。明るさは1.2等ですから、肉眼でも十分見えます。天体望遠鏡を使うと環がないという、珍しい土星の姿を見ることができます。
3時06分から薄明が始まりましたので、早いうちに観測するようにしてください。