6月1日は金星が西方最大離角となり、太陽の西側へ最も離れます。
星図は東京で朝の3時ごろ、東の方角を眺めたようすです。高度8.9度という低い位置に金星が見えます。この時期の薄明開始は早く、2時41分から空が明るくなり始めます。薄明開始を過ぎた3時というこの時間でも、金星の高度は8.9度しかありませんから、あまり人目につきません。
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日の出時刻における金星の位置変化 |
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日の出時刻における金星の位置変化の図をご覧ください。夜明け前に見られる金星の高度は、最も高くなる7月25日頃でも33.6度しかありません。西方最大離角の頃はそれよりも低く、26.4度しかありませんので、金星が見づらいのも当然でしょう。