水星が西方最大離角 2025年8月19日

 8月19日は水星が太陽の西側へ最も離れる西方最大離角となります。
 
 下の星図は東京で早朝3時50分ごろ、東北東の低空を見たようすです。3時30分から薄明が始まっており、この後どんどん空が明るくなっていきます。0.1等の水星は地平線から昇ってきたところで、高度は2.3度しかありません。西の地域では昇ってくる時間が遅くなりますので、この時間だと、地平線下の地域も多いでしょう。

日の出時刻における水星の位置変化(5日間隔)

 水星の明るさという意味では、西方最大離角を過ぎてからの方が明るいので有利です。例えば8月14日は1.1等ですが、今日8月19日は0.1等、8月24日は-0.6等です。
 
 今年の西方最大離角は3回起こりますが、今回は2番目に条件が良いものです。東京で日の入り時刻の高度が最も高くなるのは8月21日ごろで、16.7度です。この前後5日くらいは高度が高い状態が続きますので、水星探しにチャレンジしてください。

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