2025年9月22日は土星が衝となり、観測好機を迎えます。
太陽系の図を見ると、太陽・地球・土星がこの順で一直線に並んでいます。衝の定義は惑星の位置が太陽から180度離れることですから、まさに今が衝だとわかります。
太陽・地球・土星の位置関係 |
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下のように夜21時頃の星図を見ると、土星は南東の方角に見えることがわかります。独特の落ち着いた黄土色をしていますし、0.6等と明るいですから、土星だとすぐにわかります。
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土星は環がある天体として有名ですね。いつもなら小型の望遠鏡でも環を確認することができるのですが、今年3月に環の消失が起きたところです。
その後は環の傾きが大きくなり始めましたが、11月24日に再び0.37度まで傾きが小さくなります。ですから今は環が極端に細い状態です。小望遠鏡だと見えない、もしくは細い棒状の環しか見ることができません。
残念ではありますが、逆に珍しい土星の姿が見られるチャンスでもあります。この機会に土星へ天体望遠鏡を向けてみられてはいかがでしょうか。