12月8日は水星が太陽の西側へ最も離れる西方最大離角となります。
2025年に3回起こる西方最大離角のうちで、今回は最も条件が良いものです。日の出時刻に水星高度が最も高くなるのは6日になりますが、高度が17.8度に達します。
東京で朝の5時20分ごろ、東南東の低空を眺めた様子を示したのが下の星図です。13分前の5時7分から薄明が始まっており、この後空がどんどん明るくなります。
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日の出時刻における水星の位置変化(5日間隔) |
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水星は-0.4等ですから明るいように思います。しかし、時間の経過とともに薄明が進みますので、時間がたつほど見づらくなります。少々高度が低くても、空が明るくなる前に探すのが見つけるコツです。今回は好条件ですから、空の条件さえ整えば肉眼で見つけるのはそれほど難しくありません。この機会に水星探しに挑戦してください。