12月19日は土星が東矩となります。
東矩とは惑星が太陽の東側へ90度離れることです。太陽系の図を見ると、太陽・地球・土星の順に結んでできた直線のなす角度が90度になっています。衝を過ぎてから太陽との離角が小さくなっており、この後はさらに離角が小さくなります。来年3月26日の合に向けて、次第に観測条件が悪くなっていきます。
土星と地球と太陽の位置関係 |
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土星が見える位置 |
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21時ごろ、土星は南西の空に見えます。明るさはちょうど1等ですから、市街地からでも肉眼で簡単に見つけることができます。落ち着いた黄土色に光る星を見つけたら、土星に間違いありません。
土星は先月に環がほとんど見えなくなりました。まだまだ環が見えづらい状態が続いており、直線状の細い環が串刺しになった珍しい姿を見るチャンスです。小型の望遠鏡でも楽しめますので、天体望遠鏡をお持ちの方はぜひご覧ください。