アングルファインダー

 アングルファインダーは日食撮影の必須アイテムではありませんが、撮影条件によっては絶大な威力を発揮します。

天頂付近の撮影

 カメラを三脚に固定し、頭の真上(天頂といいます)付近を撮影することを想像してみてください。カメラの下側にもぐりこんで、首を上向きにして、非常に苦しい体勢で構図決めをしなければなりません。これを長時間にわたって続けるのは、撮影者にとって大きな負担になります。

アングルファインダーをカメラに取り付けた写真アングルファインダーとは 

 アングルファインダーは、天体望遠鏡で使用される天頂プリズムと似たような構造をしています。プリズムを通すことで光の進路を90度変えるのです。これをファインダー部に接続することで、天頂付近の太陽撮影を楽に行うことができます。2012年の日食の場合はそれほど太陽高度が高くありませんので必要ないかもしれませんが、中心部を拡大する機能がついているものもあります。この場合はピントあわせで威力を発揮することも期待できます。

バリアグル液晶モニターも有効

 一部では液晶モニターを取り出して向きを変えることができる機種も発売されています。バリアングル液晶モニタやフリーアングル液晶モニタと呼ばれる機能のことです。ライブビュー機能と組み合わせて使用するだけに、多用するとバッテリーの消耗が激しくなるのが難点です。しかし、これも苦しい姿勢から開放してくれる有用な機能ですから、ぜひ活用してください。


つるちゃんのプラネタリウム 日食撮影