どのような接眼レンズが良いのですか

 接眼レンズ(アイピース)にはさまざまな種類があるのでどれがよいか迷ってしまいます。一本で数千円はしますし、高級品だと数万円することも珍しくありません。天体望遠鏡に初めから付属するものはともかく、新たに買い足す場合は慎重にならざるを得ません。

 天体望遠鏡の光学系は、主に対物レンズ(または主鏡)と接眼レンズで構成されます。初心者の方はとかく対物レンズや主鏡の方へ目が向きがちですが、接眼レンズも大切です。接眼レンズをチェックするポイントはいくつかありますが、特に重要なものを挙げてみましょう。

視界が広いか 同じミリ数でも、見かけ視界と呼ばれる数字が大きい方が広い視界を得られて有利です。
視界が平坦か 中心部から周辺部へずらしても、平面上をずらすように視界が平坦に見えるのは良いレンズです。
ひずみが少ないか 周辺部の星像が点に見えるのは良いレンズです。
色がつかないか 色収差によって星像に色がついて見えないのは良いレンズです。
アイレリーフが長いか 視界全体が見渡せる位置が接眼レンズから離れている方が観測しやすくて有利です。

 これらは実際に天体を観測してみないことにはわからないのが大半ですから、事実上はインターネットや知人を通して使用者の声を確認するか、メーカのカタログなどから情報を取得するぐらいしか手がありません。

 天体望遠鏡に付属する接眼レンズの中には、差込口がプラスチックでできているものもあります。こういう接眼レンズは低品質なものが多く、視野が狭かったり、接眼レンズへ目を擦りつけるようにしてのぞかねばなかったり、中には粗悪品であるケースも見受けられます。注意しましょうね。

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