ハーシェル式天体望遠鏡

分類: 反射式

 ハーシェルと聞けば天王星の発見者であるウィリアム・ハーシェルを思い出す人がおられるかもしれません。そのハーシェルが考案した天体望遠鏡がハーシェル式天体望遠鏡です。ハーシェル式は反射式天体望遠鏡の一種です。主鏡を少し傾けて鏡筒の外側へ光を導き出し、ここから接眼レンズを通して観測します。

 ハーシェル式天体望遠鏡が誕生した当時は金属鏡しかなく、反射率は低いものでした。現在のニュートン式のように2度も光を反射させると光のロスが多くなってしまうので、ハーシェル式は反射回数を減らすための苦肉の策といえるかもしれません。当時の大口径反射望遠鏡で用いられましたが、現在は使われていません。

ハーシェル式天体望遠鏡の模式図
 

 


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