オリオン座流星群が極大 2008年10月20日〜21日

今年は月明かりがあり、悪い条件

 例年のオリオン座流星群は、1時間あたりに10個から15個くらいの出現を見せる流星群でした。ところがこの2年ほどは非常に活発に活動しており、2006年には1時間あたりに最大で80個から100個もの流星が観測されました。また、昨年も1時間あたりに最大で50個から60個程度と、活発な出現を見せてくれました。2006年の場合は、千年以上も前に生成されたダスト・トレイルによるものだそうです。それで今年はどうかというと、悲観的な意見もあって、例年程度の出現に終わる可能性がありますが、実際にどうなるかは観測してみないことにはわかりません。

 今年の場合は半月よりも少しだけ太い目の月があって、しかも、輻射点近くのふたご座に見えます。したがって、暗い流星は月明かりに邪魔をされて観測することができなくなってしまい、観測できる流星の数は減ってしまいます。日付が変わる0時頃から夜明け前にかけて、輻射点が次第に高くなっていきますから、流星観測は真夜中以降が中心になります。さて、今年のオリオン座流星群はどのような出現を見せてくれるでしょうか?

2008年のオリオン座流星群出現イメージ

輻射点は0時以降に高くなってくるので、夜明け前にかけて観測条件が良くなる。