2002年しし座流星群速報

 今年のしし座流星群はいかがでしたか。国内では天候に恵まれなかった方も多いようでしたが、みなさんは、いかがでしたか。

日本では

 日本では、雲が多くて全然見られなかったという声が多かったように思います。出現数の方も、昨年のような流星雨とはならずに、ガッカリされた方も多かったかもしれません。それでも、例年に比べるとかなり多めに出現したようで、1時間あたりに最大で50個から100個程度の出現が見られたようです。
 詳しくは、今後の集計結果が待たれるところです。

ヨーロッパでは

 ヨーロッパのスペインでは第1ピークとなる日本時間で19日13時過ぎごろに、1時間換算で最大1000個くらいの出現となり、流星雨が見られました。

アメリカでは

 アメリカのアリゾナ州では第2ピークとなる日本時間で19日19時半過ぎごろに、1時間換算で最大1500個以上の出現となり、流星雨が見られました。

 2002年しし座流星群特集で紹介した兵庫県の住江氏(つるちゃんの星仲間)が、アメリカ・アリゾナ州で観測された結果を下に掲載しました。
 


2002年11月19日、アメリカ・アリゾナ州での
しし座流星群の出現数推移(住江氏の観測結果)
<住江氏のコメント>

 しし群観測7年目にして極大夜初の快晴!標高2千メートルを超える最高の観測地で、自身3度目の流星雨を、思う存分満喫することができました。昨年に比べ、ピークの立ち上がりが鈍く、極大予想時刻の10分前になっても大出現の兆しが現れず少し焦りましたが、ピークは15分程遅れた様で、輻射点のより高い、好条件の状態で観測できました。ピークの後は、昨年と同様に急な減少は無く、薄明開始まで流星雨を楽しめました。感無量です。

P.S. ピーク時の19時台(日本時間)に観測した流星が、記念すべき、自身通算 10万個目の流星となりました。初観測から4年1ヶ月で達成です。
2002年アメリカ・アリゾナ州での出現推移
※時間は日本時間