歳差運動(さいさうんどう)

歳差運動による天の北極の移動地球の自転軸の方向は実は一定していません。約25800年の周期で大きな首振り運動をしています。これは地球の赤道方向が少し膨らんでいるため太陽や月による引力のかかり方が微妙にズレてくるためだと言われています。
  注:これ以上は聞かないでください(笑)
 このような地球の自転軸の首振り運動を歳差運動と呼んでいます。

歳差運動により、星の位置の基準となる春分点や秋分点は1年に50秒の割合で、少しずつ西の方へと移動しています。このため、現在うお座にある春分点は、2620年頃にはみずがめ座へ移ると言われています。

歳差運動により、長い年月が経つと星たちの位置は次第にズレていきます。例えば現在は北極星が天の北極付近で輝いていますが、約1万2千年後には織姫星として有名なこと座のベガが北極星として輝きます。また、2000年前には東京からでも南の空低くに南十字星が見えていました。

※つるちゃんのプラネタリウムでは特別な場合を除いて2000年分点を使用しています。

※「つるぷらが描く珍しい天文現象」の中にある12000年後の日周運動またはキリスト時代のはくちょう座の十字架をご覧ください。


関連用語:赤道座標系 天の北極 分点

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