天文単位(てんもんたんい)
AU(えーゆー)
距離の単位で、惑星間の距離を表す場合などに用います。1天文単位は太陽と地球の距離に相当します。
1天文単位=1.49597870700億キロメートル ※2012年8月のIAU総会で定義
略称は astronomical unit の頭文字をとって「au」が採用されました。従来は大文字のAUが使用されることが多かったことから、当サイトでも当面AUとしています。
しかし厳密にいうと、太陽と地球の平均距離は1.00000102天文単位となります。
例えば、木星の軌道の大きさは5.2天文単位ですから、木星は太陽−地球間の距離の5.2倍の大きさの軌道をまわっていることになります。
以前から太陽と地球の距離測定が行われてきましたが、下表は主な測定結果です。
計算者 | 年 | 手段 | 距離 |
プトレマイオス | 2世紀 | 月食 | 770万Km |
ホロックス | 1635年 | 金星の太陽面通過 | 9600万Km |
カッシーニとリシェ | 1672年 | 火星の観測 | 1億3800万Km |
ラランド | 1771年 | 金星の太陽面通過 | 1億5300万Km |
ニューカム | 1895年 | 光行差など | 1億4950万Km±31万Km |
ビクターとスティーブンス | 1964年 | 金星のレーダー観測 | 1億4959万9000Km±1500Km |
国際天文連合 | 2009年 | レーダー観測など | 1億4959万7870.7Km±3Km |
国際天文連合 | 2012年 | 値を定義 | 1億4959万7870.7Km |
関連用語:惑星の諸元表