海王星が衝 2010年8月20日

8等級で見える海王星

 海王星といえば、現在の惑星の定義では太陽系最果ての惑星です。太陽からの平均距離は30AUもあって、地球−太陽間の30倍もの大きな公転軌道を描きます。それだけに地球からも遠く離れています。そんな海王星が8月20日に衝を迎え、ちょっぴりですが観測条件が良くなって天体観測しやすくなります。

 下の星図は海王星が見える位置を示したものです。今、海王星はみずがめ座とやぎ座の境界付近にいて、21時頃だと南東の方角に見えます。衝の頃の海王星は7.8等ですから、双眼鏡を使えば探せなくはない明るさです。

 海王星を探すときは、みずがめ座のι星(イオタ星)からたどるのがよいでしょう。拡大図や詳細図も用意しましたので参考にしてください。探すときには、海王星もわずかずつですが、日々移動している点に気をつけてください。下に掲げた詳細図では、左上から右下方向へゆっくりと移動していきます。

 双眼鏡ではわかりませんが、天体望遠鏡で見た海王星は独特の青緑色をしています。視直径は2.3秒と小さいですが、高倍率にすると、わずかに円盤像に見えてきます。一度確認してみてください。

海王星が見える位置



海王星の位置 拡大図


詳細図と海王星の移動

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