12月2日は金星が最も明るくなり、昼間でも見つけることができます。
下に示した「日の出時刻における金星の位置変化」の図をご覧ください。金星は10月25日に内合となり、太陽と同じ方向へやってきました。その後、金星は11月から12月にかけて、一気に高度を上げてくることがわかります。
そのため、内合から1ヶ月ちょっとしか経っていませんが、明けの明星として夜明け前に見られるようになります。そんな金星が12月2日に最大光輝を迎えて、-4.7等まで明るくなります。
夜明け前に見える金星 |
日の出時刻における金星の位置変化 |
東京で朝の9時ごろに金星が見える位置 |
最大光輝となった前後の金星は非常に明るいので、昼間でも肉眼で見ることができます。上の星図は東京から朝の9時ごろに南方向を見た様子です。南東方向の比較的低い位置に太陽があります。そこから40度離れたところに金星があります。
ほぼ真南、空の中ほどに視線を向けて目を凝らすと、ポツンと光る金星を見つけることができます。建物の影に入るなどして太陽が直接目に入らないようにすると、見つけやすくなりますよ。