はくちょう座にある変光星のχ星が、3月14日頃に極大を迎え、肉眼でも観測できるようになります。
はくちょう座χ星は3.3等から14.2等の範囲で明るさを変える変光星です。およそ410日の周期で極大を迎えますが、その周期は一定ではありません。星の末期を迎えて星全体が不安定になり、収縮と膨張を繰り返すことで、明るさが変化しているからです。
極大時の明るさも一定していません。3等台まで明るくなる時もありますが、4等台か5等台が多いようです。また、6等に達せず肉眼で観測するのが難しい時もあります。近くに3.9等のη星がありますから、明るくなった場合はこの星と明るさを比較するのがよいでしょう。
はくちょう座χ星の位置(χの文字のスグ下) |
朝の4時ごろ、東北東の空を見上げましょう。はくちょう座が作る十字型が横たわっています。χ星は右を向いた白鳥の首のあたりに位置します。詳細星図を載せておきましたので、変光星観測に挑戦してみてください。