金星が東方最大離角 2021年10月30日

 金星が10月30日に東方最大離角となります。
 
 東方最大離角といっても、今回は金星の高度がサッパリ高くなりません。日の入り時刻における金星の高度は20度そこそこしかありません。そのかわり、大きく南の方へ離れています。日没後に西の方角に見えるどころか、南西を通り越してさらに南寄りに見えます。金星が沈む時刻も早く、東京では19時17分に沈んでしまいます。

日の入り時刻における金星の位置変化(7日間隔)

 この後の金星は、ほんの少しずつですが、高度が上がってきます。東京で日の入り時刻に金星の高度が最も高くなるのは、12月3日ごろです。しかしこの時でも、23.6度しかありません。さらにその後は、2022年の初めにかけて高度が一気に下がり、1月9日に内合となります。

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