12月4日は金星が最も明るくなります。
この日の明るさは-4.7等に達します。夕方の薄明時に見える金星の輝きは、異様なくらいです。もし仮に金星を1等星の明るさにしたとしたら、普通の1等星は5.7等にしかなりません。どれほど金星が明るいか、おわかりいただけるでしょう。
これほど明るい金星は、太陽が昇る日中でも肉眼で見つけることができます。星図のように、太陽の高度が下がってきた頃がねらい目です。
金星は太陽から40.1度離れています。大人が大きく腕を伸ばしてグーを作ると10度くらい。個人差がありますが、およその見当をつけてください。目を凝らすと青空を背景に、ポツンと光るのがわかるでしょう。陰に入って太陽が直接見えないようにした方が見やすくなります。