金星が最大光輝 2023年9月19日

 9月19日は金星が最も明るくなる最大光輝となります。
 
 当サイトをお読みいただいていた方は、「あれっ? 最近あったのにな。」と思われたかもしれません。それもそのはずで、7月7日に最大光輝がありました。わずか2ヶ月半ほどの間に2回も最大光輝があるのですね。
 
 最大光輝は東方最大離角の約1ヶ月後と、西方最大離角の約1ヶ月前に起こります。7月7日に起こったのは前者になります。今回は西方最大離角が10月24日にありますので、後者にあたります。西方最大離角前に起こる最大光輝の後はだいぶ間隔が開いて、次回は2025年の2月となります。
 
 夜明け前の4時半ごろ、東の方角をご覧ください。東京では30分前から薄明が始まっていまずが、金星は明るいので大丈夫。-4.5等と目一杯まで明るくなった金星を見ることができるでしょう。

南中した頃の金星の位置

 最大光輝のころの金星は、日中でも肉眼で見つけられます。東京の場合だと、8時59に金星が南中します。真南を向いて高度66度まで大きく見上げると、青空の中に白くポツンと光る金星がわかるでしょう。コツは太陽光が直接視界に入らないよう、建物の影に入るなどして観察することです。東京と観測地点の経度差により、西の地域ほど南中時刻が遅れます。例えば福岡での南中時刻は9時36分になりますから注意してください。
 

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