5月10日23時、翌3時

 シュワスマン・ワハマン第3彗星C核の最接近まであと2日となりました。彗星の明るさはB核でも6.0等と肉眼彗星も射程に入ってきましたし、C核は3.7等と3等台に突入しました。空が暗い場所からなら肉眼でも楽に見つけることのできる明るさです。もしかしたら尾も見られるかもわかりません・・。

 といいたいところなのですが、何といっても月齢13の大きな月が一晩中夜空を照らしますので、そう簡単にはいかないでしょう。ましてや光害でもあればなおさらです。月が直接目に入らないように建物の陰から見るようにしたり、街明かりが少ない場所へ移動するなりして、少しでも良い条件下で見るように工夫をしたいところです。

 B核はこと座ベガが近くに見えるので、こちらからたどるとよいでしょう。C核の方ははくちょう座の頭から首にかけてあたりに見えます。はくちょう座自体は特徴ある形をしていますので、比較的探しやすのではないでしようか。

 それから東京の場合ですと、11日の月の入りは3時12分、空が明るくなり始めるのが3時1分です。月が沈む頃には空が明るくなり始めるわけですが、高い山などがあれば月が沈む時間はそれだけ早くなります。微妙なところではありますが暗夜で観測ができないわけではありません。明け方の短い時間に集中してがんばりましょう。

シュワスマン・ワハマン第3彗星の位置(23時、東北東の空)
5月10日23時のシュワスマン・ワハマン第3彗星の位置


シュワスマン・ワハマン第3彗星の位置(3時、天頂付近)
5月11日3時のシュワスマン・ワハマン第3彗星の位置