5月25日2時45分

 彗星は地球から少しずつですが確実に遠ざかっています。C核の明るさは4.3等、B核の明るさは6.4等まで落ちてきましたが、それでもまだまだC核は肉眼彗星ですし、B核も双眼鏡があれば楽に探すことのできる明るさです。月明かりの影響もぐっと少なくなって観測しやすくなります。

 彗星はうお座のあたりにいますが、付近は明るい星が少なくて少し探しづらいかもしれません。うお座の小さな星たちが特徴ある輪を形作っている下のあたりを探してみましょう。東京で3時の場合、高度は16度ほどしかありませんので、東の方角がよく開けた街明かりの少ない場所を選ぶようにします。

 今後は日が経つにつれて次第に彗星の高度が低くなってきますので、だんだんと見づらくなってきてしまいます。また、空が明るくなり始める時間も次第に早まってきており、観測条件は悪化します。できるだけ早いうちに見ておくのが吉ですよ。

シュワスマン・ワハマン第3彗星の位置(2時45分、東の空)
5月25日2時45分のシュワスマン・ワハマン第3彗星の位置