ボアッティーニ彗星と満月過ぎの月−7月20日3時

2008.6.14 新規


 今週のボアッティーニ彗星は先週よりもさらに高度が上がり、3時の時点で30度を超えてきました。これだけ高度が高くなってくると、もう少し早い時間から観測を始めたほうがゆっくりと観測できて成果が上がります。

  下の絵は7月20日3時のようすです。この絵からはわかりませんが、残念なことに今週は満月を少し過ぎた大きな月が反対側の西空にあります。月の入りは東京の場合で6時9分ですから、彗星が見えている時間帯は月明かりの影響をもろに受けてしまいます。したがって6.5等のボアッティーニ彗星は見づらくなってしまいます。月は彗星と反対の方角にありますから、なんとか双眼鏡で確認することができるかもしれませんので、挑戦してみてください。もし天体望遠鏡があれば、彗星を確実に捉えることができます。大きく拡散した彗星のコマや明るく輝くを観測することができるでしょう。

 彗星の動きは少しずつ小さくなってきています。今週も先週に引き続き、くじら座のα星(2.6等)を見つけてここから左上方向へたどるのが良いでしょう。くじら座のα星は、おうし座のアルデバランと、上側に見えるおひつじ座のハマルからだいたいの見当をつけて探してください。同じくらいの高度にはすばるも見えますから、こちらから右方向へたどるのも悪くありません。

 ※詳しいボアッティーニ彗星の位置は、ボアッティーニ彗星の経路図−7月を参照してください。

ボアッティーニ彗星の位置
ボアッティーニ彗星と反対の方角には満月過ぎの月がある


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