彗星の軌道の特徴

ハレー彗星の軌道 地球をはじめとした惑星の軌道は、比較的円に近い楕円軌道を描いています。これに対して、多くの彗星は非常に細長い楕円の軌道を描いています。例えば彗星の代名詞ともいえるハレー彗星の場合でも、右の絵からもわかるように細長い軌道をしています。

 楕円軌道の場合は、期間の長い短いはあるにせよ、周期的に太陽へ近づきます。これに対して、彗星の軌道が放物線や双曲線となる場合もあります。この場合、彗星は一度太陽に近づくと、その後二度と太陽へ近づくことはありません。

 また、太陽系の惑星の場合は地球軌道面から大きく傾いたものはありませんが、彗星の場合は大きく傾いた軌道を持つものも数多く存在します。これは、彗星のふるさとであるオールトの雲が、太陽系全体を取り巻くように分布しているからだと考えられています。