三つ星

三つ星の見つけ方

 冬の星座を1つあげるとすればオリオン座をあげる人も多いのではないでしょうか。1等星2つと2等星が5つもある上に形も非常に整っており、全天でも最も美しい星座のひとつといえるでしょう。オリオン座は狩人の姿として描かれていますが、そのベルトのあたりに2等星が3つ並んでいるのが三つ星です。三つ星は東側(左側)から順に、アルニタク(帯、1.7等)、アルニラム(真珠の帯、1.7等)、ミンタカ(巨人の帯、2.2等)といい、いずれも「帯」を意味する2等星となっています。

オリオン座の三つ星と小三つ星

星の名前

 三ツ星を構成する3個の星は、右からミンタカ(δ星)、アルニラム(ε星)、アルニタク(ζ星)とよばれています。それぞれの名前の意味はアラビア語で、ベルト、真珠の紐、ベルトを意味しており、名前からも三ツ星が、オリオンの腰の部分に位置していることがわかります。

高温星

 オリオン座の星々は高温の星が多いのですが、三つ星の3星も例外ではありません。真ん中の星で2万度、両端の星などは3万度もある超高温星です。スペクトル型でいうと珍しいO型です。これらの星は高温で強烈なエネルギーを放っているため寿命が短く、数千万年後には星の一生を終えることになります。長い宇宙の歴史の中ではオリオン座の美しい形も、ほんの一瞬の出来事でしかありません。

小三つ星

 三つ星の下側(南側)には縦に並んだ小さな3つの星がありますが、これを小三つ星と呼んでいます。3等星から5等星と暗いので、明るい都会の夜空で見るのは難しいかもしれません。小三つ星の真ん中の星に注目してください。空の暗い場所で見ると、雲の切れ端のように見えますが、これが有名なオリオン星雲です。機会があれば双眼鏡か天体望遠鏡でのぞいてみてください。きっと宇宙の神秘さに胸を打たれますよ。


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