NGC6992−5 はくちょう座の散光星雲(網状星雲)
メシエ 番号 |
NGC番号 | 愛称 | 星座 | 種類 | 赤経 | 赤緯 | 等級 | 視直径 | 大きさ (光年) |
距離 (光年) |
なし | NGC6992 | 網状星雲 | はくちょう座 | 散光星雲(超新星残骸) | 20h56m.4 | +31゜43’ | ? | 78’×8’ | 29.5×3.0 | 1300 |
位置・特徴
写真で写すと美しいフィラメントが網状に浮かび上がりますので「網状星雲」と呼ばれています。はくちょう座の広げた翼の片方、ε星とζ星の中間付近にあります。こと座の環状星雲よりはるかに規模の大きな超新星爆発が起こり、今でも秒速数千キロメートルの速さで周辺へ飛び散っています。
「見やすい星雲・星団」とは言えない難しい対象ですが、つるちゃんが好きな天体であることから、あえて掲載しました。
双眼鏡での見え方
空が暗い場所からだと薄っすらと双眼鏡でも見ることができますが、条件が整わないと難しいでしょう。
天体望遠鏡での見え方
写真でしか見ることのできない星雲かと思いきや、空さえ十分に暗ければ案外と眼視でもよく見える星雲です。10cmくらいの望遠鏡でも細長くカーブした星雲の姿を捉えることができます。20cmにもなると複雑な構造をしていることまで見えてきて、初めて見たときはつるちゃんも相当に感動しました。しかし、空の状態が少し悪いと全然見えなくなってしまいます。網状星雲を眼視で見るためには、やはり暗い空が絶対条件ではないでしょうか。
NGC6992−5の西側には網状のカーブのもう半分に相当するNGC6960が52番星と重なるようにありますが、眼視では構造までは見えません。星雲のために52番星がにじんだように見えるのが印象的です。
予備知識
網状星雲は地球から1500光年はなれたところに位置する超新星残骸です。見かけの大きさは月の6倍もある大きな星雲で、5千年から1万年前に起こった超新星爆発で生まれ、現在も秒速数千キロメートルの速さで広がっています。このとき周囲にあった水素などの星間物質がかき集められたものが星雲として輝いて見えます。また、星間物質に衝突した際に網状のフィラメント構造が出来上がったと考えられています。