超新星残骸(ちょうしんせいざんがい)
超新星残骸は散光星雲の分類の中のひとつです。
質量が太陽の7〜8倍以上ある大質量の恒星は超新星爆発とよばれる大爆発によってその一生を終えます。このときに吹き飛ばされたガスが拡がって観測されるのが超新星残骸です。
有名な超新星残骸を下表に掲げました。右の写真は網状星雲(NGC6992)の例です。
名称 | 星座 | 赤経 | 赤緯 | 大きさ(’) | 明るさ | 備考 |
かに星雲 | おうし座 | 05h34.6m | +22゜01’ | 6×4 | 8.4 | M1 |
網状星雲 | はくちょう座 | 20h56.4m | +31゜43’ | 78×8 | ? | NGC6992−5 |
観測のポイント 天体望遠鏡を準備 淡くて暗いものが多いので、観測には天体望遠鏡が必要です。 倍率は適切に 超新星残骸は小さくてこじんまりとしたものや、大きく拡がったものがあります。このため、観測する対象によって倍率を変えましょう。 フィルターの併用 網状星雲などの赤色系をした超新星残骸は、写真ではハッキリと写りますが、肉眼で観測すると淡くてよく見えないことがあります。このような場合、専用のフィルターを使用しましょう。星雲の光だけがフィルターを通過するのでコントラストが高まり、星雲が浮かび上がって見えますから、淡い超新星残骸を観測するには最適です。 |