月と木星が並ぶ 2008年8月13日〜14日

月と明るい木星

 ペルセウス座流星群が極大を迎えた次の夜、月齢13の大きな月と、先月衝を迎えた明るい木星が並びます。最も近づくのは東京の場合で8月14日2時48分頃ですが、下の絵はもう少し観測しやすい時間帯の8月13日22時頃のようすを掲載しました。月の上側に木星が見えますが、その明るさは−2.7等に達します。ですから、月明かりで見えないといったことはありません。

月と木星が並ぶようす
月と木星が縦方向に並ぶ

 ついでに天体望遠鏡をお持ちの方は、木星へ天体望遠鏡を向けてみましょう。木星の近くにはイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと呼ばれるガリレオが発見した明るい衛星が4個見えます。これらの衛星はガリレオ衛星と呼ばれますが、8月13日22時頃は下の絵のように、エウロパとカリストの姿を見ることができません。カリストは20時43分、エウロパは21時25分に相次いで木星本体に隠されてしまうからです。この時、天体望遠鏡を使うと、衛星が木星本体に隠される瞬間を観測することができます。このように木星本体だけでなく、衛星の現象を観測するのも天体観測の楽しみのひとつです。

ガリレオ衛星のようす
4個あるガリレオ衛星のうち、エウロパとカリストが見えない


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