ガリレオ衛星(がりれおえいせい)

木星には多くの衛星があります。このうち、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストは特に大きく、小望遠鏡でも観測できます。ガリレオ・ガリレイは手製の望遠鏡で、木星の近くにある4つの星が木星の周りをまわっていることを確認し、木星の月であることを発見しました。このため4つの衛星はガリレオ衛星と呼ばれています。

ガリレオ衛星観測のポイント

倍率
 ・倍率によらず恒星状に見えます。
 ・あまり倍率を高くしすぎると一番外側をまわるカリストが視野からはみだす場合があります。
見どころ
 ・小望遠鏡でも衛星の移動が確認できます。
 ・一番内側をまわるイオは火山噴火による流出物のため赤っぽく見えます。
 ・木星本体に衛星の影を落とし、黒い斑点のように見える場合があります。
 ・木星本体や木星の影に入って衛星がみえなくなる場合があります。
 ・衛星同士で相互食を起こす場合があります。

※「天文ソフトつるちゃんのプラネタリウム」のシェア版ではガリレオ衛星の位置を表示できます。

ガリレオ衛星の様子

ガリレオ衛星の諸元表

 名称 軌道長半径
 (万キロ)
公転周期
  (日)
 離心率 軌道傾角
   (度)
半径
(Km)
平均密度
(g/cm3)
反射能 平均
等級
イオ   42.16  1.769 0.0041  0.040 1815   3.57 0.6 5.0
エウロパ   67.09  3.551 0.0101  0.470 1569   2.97 0.6 5.3
ガニメデ  107.0  7.155 0.0006  0.195 2631   1.94 0.4 4.6
カリスト  188.3 16.689 0.007  0.281 2400   1.86 0.2 5.6
(参考)月   38.44 27.322 0.0549  5.15 1738   3.34 0.07    

※天文年鑑(誠文堂新光社)による


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