木星(もくせい)

太陽系の第5惑星は最大の惑星である木星です。木星より内側の軌道をまわる水星、金星、地球、火星と比べると組成が大きく異なります。木星は水素、ヘリウムなどを主体としたガスでできています。ですから地球などよりはむしろ太陽に近い存在といえます。実際、もう少し木星が大きかったとしたら、核融合反応が起こって第2の太陽として輝いていたことでしょう。ですから木星は「太陽になれなかった惑星」などと紹介されたりします。岩石でできた地球型惑星に対し、木星などのガスを主体とする惑星は木星型惑星と呼ばれています。木星型惑星は大きさが大きいのも特徴です。例えば木星の直径は地球の11倍もあります。

木星は金星の次に明るい惑星です。まばたきもせず安定した光を放つ木星は、ジュピータ(ユピテル)すなわち、大神ゼウスの名にふさわしい輝きといえるでしょう。
 木星は天体望遠鏡で観測すると縞模様や目玉のように見える大赤斑が見えます。また、ガリレオが発見した4つの衛星、ガリレオ衛星も見えるのでにぎやかな眺めとなっています。

木星を見つけるためのポイント

金色に輝く明るい星
 ・木星は明るさがマイナス2等星からマイナス3等星と非常に明るく金色に輝きます。
 ・木星の面積は大きいので、恒星などよりまたたきが少なくなります。
位置を確認する
 ・何時頃どの方角に見えるのかを事前に確認しておきましょう。
 

木星観測のポイント

高い倍率で
 ・縞模様や大赤斑などを観測する場合は条件が許す限り高い倍率で見るようにしましょう。
 ・気流の状態が悪い場合は、倍率を少し低めにすると見やすくなります。
見どころ
 ・小望遠鏡でも2本の縞模様や大赤斑を見ることができます。
 ・木星の自転は10時間あまりと短いので、自転による模様の変化を楽しめます。
 ・少し大きめの天体望遠鏡では複数の縞模様や、細かい模様を観測できます。
 ・ガリレオ衛星もお忘れなく。

木星の見つけ方は、「探そう・・・目印/惑星/星雲・星団」の中にある惑星の木星の見つけ方も参照してください。
 


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