やぎ座で木星が衝 2009年8月15日

木星の観測条件が最良

 今、木星はやぎ座が作る逆三角形の東側の頂点あたり、みずがめ座との境界付近に見えます。木星は次第に観測条件が良くなってきていたところですが、ついに8月15日に衝となります。衝のころには地球との距離が最も縮まりますし、木星は真夜中に南中しますから一晩中観測することができて何かと有利です。

 木星は十分過ぎるほど明るいので、下の絵のように21時か22時頃、南東の空を見ると、ピカーッと明るく光っているのが目につきます。やぎ座はそれほど目立つ星座ではないだけに、やぎ座から木星を探すよりも、木星からやぎ座を探すことになるでしょう。

木星が見える位置
南東の空に光る木星

木星の経路と海王星

 下の絵は8月15日を挟んだ前後2ヶ月間にわたる木星の経路です。木星は逆行中で、画像の左上から右下方向へゆっくりと日々移動しています。近くには18日に衝をひかえた8等級の海王星もいますから、天体望遠鏡を木星に向けられた際には、太陽系最果ての惑星、海王星にも天体望遠鏡を向けていただきたいと思います。

 海王星は木星と5月27日に0.4度まで大接近し、その後7月10日にも0.6度まで接近しました。現在は少しずつ離れてきているところで、だいぶ間隔が開いてきました。今後は12月21日に再び0.5度まで接近します。


木星と海王星の経路

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