木星が衝 2022年9月27日

 9月27日は木星が衝となり、観測好機を迎えます。
 
 太陽系の図をご覧ください。太陽、地球、木星がこの順で一直線に並んでいます。衝は惑星が太陽から180度離れた位置に来ることですから、今は正にその配置です。惑星が太陽の反対側にあることで真夜中に南中しますから、一晩中観測することができます。しかも惑星が地球に最も近い位置付近にいますから、両面で観測好機というわけです。

 しかも今年起こる木星の衝は、太陽に最も近づく地点に近く、地球との距離が最小になります。2022年9月26日 地球と木星が大接近の記事もご覧ください。
 
 地球との距離は4.0AUを切っており、明るさは-3.0等、視直径も 49.8秒と 50秒近くに達します。近年ではこれ以上ない観測条件と言えるでしょう!

太陽系のようす

木星が見える位置

 21時ごろ、南東の空を見上げてください。空の中ほどに、金色に光輝く星がすぐに見つかります。これが木星です。明るさは−3等に達し、その威風堂堂とした姿はまさしく、大神ゼウスにふさわしい輝きといえるでしょう。
 
 小型の天体望遠鏡でも木星の縞模様や大赤斑を観測することができます。夏から秋にかけて良い観測対象となって、楽しませてくれそうです。

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