10月1日1時、11月1日23時、12月1日21時
さんかく座の見え方 |
さんかく座付近の星図 |
アンドロメダ座が描くアンドロメダ姫の足元付近を見ると、意外とよく目につく小さな細長い三角形が目にとまりますが、これがさんかく座です。三角形といっても夜空のアチコチにありそうで、最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、小さいながらも形がしっかりしているので、一度見ると印象に残ります。アンドロメダ座のβ星とγ星を目印にしましょう。
さんかく座は古代ギリシャの頃はデルトトンとよばれていました。これは、ギリシャ文字のデルタはΔと書くことから、さんかく座の三角をシチリア島の形を思い描いたのです。さんかく座は小さな星座ですが、トレミーの48星座に数えられています。
日本付近の緯度から見える銀河で最も明るいものは、言うまでもなくアンドロメダ大星雲ですが、2番目に明るいものがさんかく座のM33です。明るさは6等級ですから、空の暗いところで目のいい人ならどうにか確認できるはずです。目のいい人の何人かは見えるようですが、つるちゃんの視力では無理なようです。
M33を双眼鏡で見ると大きな楕円形に見えます。しかし、大きく広がっているため、天体望遠鏡では倍率を上げない方がお得です。倍率を上げると像が淡くなり、全然見えなくなってしまうことすらあるからです。空が暗い場所で低い倍率で見るようにしましょう。大きな口径の望遠鏡でじっくり見ていると、渦巻き構造がかすかに見えてきます。