中性子星(ちゅうせいしせい)

恒星が一生を終えるとき、自身の重さによって終末は大きく違ってきます。星は最後には収縮しますが、中心部の電子の反発でも収縮を止めることができず、原子の核力(原子間にはたらくカギのような役割をする力)によってようやく収縮が止まるものがあります。この時星は大爆発を起こし、1つの星が太陽の数十億倍もの明るさで輝きます。これを超新星と呼びます。チコの超新星の場合、絶対等級はマイナス19等星にも達したといわれています。一方、中心部に残された星は中性子だけで構成されているため中性子星と呼ばれています。驚くほどの高密度の星で、地球がマッチ箱程度の大きさになったものと思えばよいでしょう。ちょっと想像がつきませんね。

中性子星はパルサーなどと呼ばれる場合がありますが、中性子星=パルサーではありません。中性子星から放たれた光やX線やガンマ線などの電磁波が中性子星の自転によって、地球から見ると一定の周期で明滅しているように見えるものをパルサーと呼んでいます。パルサーは中性子星の自転の周期で明滅を繰り返す宇宙の灯台といったところでしょうか。


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