水星が西方最大離角 2008年7月2日

夜明け前の水星

 水星といえば5月14日に東方最大離角となって今年一番の観測好機となりましたが、その一ヵ月半後となる7月2日には早くも西方最大離角となります。5月の場合とは違って今回は水星の高度が少し低いので、7月2日の前後にねらいを定めて水星の天体観測に挑戦したいところです。

 下の絵は日の出40分前、東の空のようすです。もうすでに空はだいぶ明るくなっている上に、水星の高度は7度ほどしかありません。したがって、水星の明るさは0.5等あるとはいえ、ちょっと見づらいことが予想されます。しかし、ちょうどこの日は新月から1日前という非常に細い月が近くに見えます。双眼鏡を使って月を目印にし、視野を右の方へずらしいいくと水星の存在を確認することができるでしょう。

2008年7月2日 観測好機となった水星と細い月
夜明け前、細い月の右側に水星が見える


日の出時刻における水星の位置変化
7月上旬が観測好機

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