金星と水星が大接近 2015年1月10日、11日

 1月10日と11日は金星と水星が宵の空で大接近します。両惑星が最も近づくのは11日の10時ごろです。間隔はわずか38.7分と、楽に1度を切っています。水星は明るい金星のすぐ近くにありますから、位置がわからなくて困ることはありません。水星をご覧になる絶好のチャンスですよ! そして、二つの惑星がピッタリ寄り添う姿をぜひ楽しんでください。

2015年1月10日 水星と金星が接近したようす

 下の星図は1月11日、東京で日の入りから43分後、17時30分ごろのようすです。両惑星の間隔が0.65度と大変狭いので、いつもの星図より拡大しました。高度が低いため実際に見られる際は、西から南西の方角が開けた場所でご覧ください。

 この時間帯は薄明中で空がまだ明るいですが、金星は非常に明るいので、すぐに見つけられるでしょう。しかし、-0.7等の水星は少し見づらいかもしれません。双眼鏡をお持ちの方は準備しておかれた方が安心です。

金星と水星が接近するようす



17時30分 数日間の水星と金星の動き(拡大図)

 なお、前日の10日も11日とほとんど変わらない大接近状態です。また、下の表のように1月8日から13日までの6日間は、1度を切るような大接近が続きます。ですから、最接近となる11日に見れない方もあきらめず、日をずらしてご覧になってください。

日付 金星と水星の間隔
(17時30分)
1月 6日 1度29分
1月 7日 1度13分
1月 8日 0度59分
1月 9日 0度47分
1月10日 0度40分
1月11日 0度39分
1月12日 0度44分
1月13日 0度54分
1月14日 1度09分
1月15日 1度28分
1月16日 1度52分

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