ファインダーに書かれた数字は何ですか

 ファインダーは天体望遠鏡の鏡筒についた小望遠鏡ですが、ここには 6×30 7゜ といった数字が書かれています。双眼鏡などでもよく見かけますが、これには次のような意味があります。

 まず最初の数字ですが、これは倍率を表しています。先の例では倍率は6倍ということになります。二つ目の数字は口径を表します。先の例では口径が30mmです。三つ目の数字は視界の広さです。先の例では7度の視界があることになります。

 ファインダーの目的は、位置を確認しながら早く目的の天体までたどり着くことですから、倍率よりも視野の広さや口径の大きさが重要になります。すなわち、倍率が高いと視野が狭くなるので、だいたい5倍から10倍くらいの範囲が適正倍率になります。

 一方の口径ですが、こちらは大きな数値ほど暗い天体まで見えてくるので、口径は大きいに越したことはありません。付属しているファインダーの口径は、だいたい25mmから50mmの範囲ですが、入門機用といえどもできれば30mm以上欲しいところです。天体望遠鏡を選ぶ際には、ファインダーの口径もチェックしてみられることをオススメします。

 視界の広さについては広いほどよく、少なくとも5度以上は欲しいところです。視界が狭いと目標の天体がなかなかファインダーに入らずに、何のためのファインダーかわからなくなってしまいます。

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