四国地方

 四国地方各県での日食の見え方を掲載しますので参考にしてください。四国地方では香川県南東部、愛媛県南西部、および徳島県と高知県のほぼ全域で金環日食を見ることができます。中心線が室戸岬や足摺岬から40Kmほど沖合いを通っており、金環日食が見られる地域では右下方向が細く、左上方向が太い太陽のリングとなります。反面、愛媛県の北側エリアと香川県の北側大部分では、最大食の頃には右下側が大きく欠けた部分日食で終わってしまいます。

愛媛県

 愛媛県では県を南北に分断する形で、やや南よりを東北東に金環帯の北限線が通ります。高知県との県境付近を通ることもあって、県の南西部に位置する西予市、宇和島市など、および県東部の一部で金環日食が見られます。しかしそれ以外の地域では金環帯がかかりません。松山市、新居浜市、西条市、大洲市、八幡浜市などでは大きく欠けた太陽を観察できるにとどまります。松山市では食分が0.93の大きな部分日食となります。

松山市

松山で日食が見える位置

松山の日食・前半

松山の日食・後半

香川県

 香川県は県の中央を金環帯の北限線が東北東に横切ります。つまり、県の南東側の半分では金環日食が見られますが、北西側の半分は見ることができず部分日食になります。残念ながら高松市や坂出市、丸亀市などの主要都市は金環帯に入りません。高松市ではほんのわずか届かず、食分0.94の部分日食で終わってしまいます。

高松市

高松の日食・前半

高松の日食・後半

徳島県

 徳島県ではほぼ全域で金環日食を観察することができます。ほぼ全域と書いたのは、香川県との県境付近で、ごく一部だけ金環帯から外れる場所があるからです。しかし、それもごくわずかですから、県内全域と言っても問題ないでしょう。徳島市ではほぼ真東方向、高度30度くらいの位置で、3分間ほど神秘的な太陽リングを観測できるでしょう。

徳島市

徳島の日食・前半

徳島の日食・後半

高知県

 高知県は愛媛県との県境付近のごく一部を除き、ほぼすっぽりと金環帯に覆われます。このため県内のほぼ全域で金環日食が見られます。中心線が高知県沖の海上を通っていますから、足摺岬、室戸岬など南へ行くほど太陽のリングが同心円に近くなります。高知市では3分間にわたり、中心のずれた太陽の環を観測することができます。

高知市

高知の日食・前半

高知の日食・後半


つるちゃんのプラネタリウム 各地の見え方|金環日食2012年