一般に倍率を高くするほど、天体望遠鏡や双眼鏡によって拡大された像は暗くなります。必要以上に倍率を高くしても、像は暗くなるしボケるしで、まともな天体観測ができなくなってしまいます。
実質的に天体観測を行える最高の倍率のことを有効最高倍率といいます。有効最高倍率はおよそ、口径の1.5倍から2.5倍くらいまでといわれています。
(有効最高倍率) = (口径) × (2〜2.5)
口径(mm) 有効最高倍率(口径の2倍) 30 60 40 80 50 100 80 160 100 200 150 300 200 400
天体望遠鏡の宣伝文句で「最高倍率450倍!」などという表現を見かけます。このような時はまよわず口径の大きさを確認してください。有効最高倍率をはるかに超えている場合がほとんどです。表現自体はウソではありませんが、450倍ではとても天体観測できる状態ではないでしょう。注意しましょう!