冬のダイヤモンド

冬のダイヤモンドの見つけ方

 年間を通して気温が最も低くなる1月下旬から2月上旬にかけて、21時頃に南の方向から天頂方向を見上げましょう。冬の星座たちを形作る豪華な1等星を7個も見ることができます。冬の空は太平洋側の地域では空気が澄んで透明度が高くなるので、なおいっそうきらびやかに見えます。

 このうち、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスカストル、これら7個の星を順に結ぶと大きなダイヤモンド型ができあがりますが、これが冬のダイヤモンドです。

 冬のダイヤモンドを構成する星の中でカストルだけは2等星です。しかし、お隣の1等星ポルックスとの光度差は0.4等しかありません。仲のよい兄弟だっただけに、大目に見てポルックスといっしょに冬のダイヤモンドに加えてあげましょう。

 冬のダイヤモンドはそれほど有名ではありませんが、冬の大三角と違って相当に大きなものです。しかも、構成する星の数も多いですから、その大きさと豪華さに圧倒されてしまいます。

冬のダイヤモンド:カペラ、アルデバラン、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カストル

その他のダイヤモンド

 全天では冬のダイヤモンドの他に、春のダイヤモンドがあります。星の数や面積、そしてその豪華さといった違いを実際の空で見比べてみてください。


つるちゃんのプラネタリウム 星空の目印を探そう