惑星状星雲(わくせいじょうせいうん)

惑星状星雲の例(M27)質量が太陽の7倍以下ぐらいの赤色巨星から放出されたガスが中心星に照らし出されて輝き、丸く拡がったガスの様子が惑星のように見えることから惑星状星雲と呼ばれています。

超新星爆発によって吐き出されたガスでできた星雲は散光星雲の超新星残骸に分類されます。

有名な惑星状星雲を下表に掲げます。写真はこのうちの、あれい星雲(M27)です。

名称 星座 赤経 赤緯 大きさ(’) 明るさ 備考
ふくろう星雲 おおぐま座 11h14.9m +55゜01’  3×3 12.0 M97
環状星雲 こと座 18h53.6m +33゜02’  1×1   9.3 M57
あれい星雲 こぎつね座 19h59.6m +22゜43’  8×4  7.6 M27
土星状星雲 みずがめ座 21h04.4m −11゜21’  1×1  8.4 NGC7009

惑星状星雲観測のポイント

天体望遠鏡を準備

 双眼鏡でも存在は確認できるものもありますが、小さく暗いものが多いので、天体望遠鏡が必要です。

高倍率で

 一般に惑星状星雲の特徴は倍率を高くしても像が薄れないことです。大きさが小さいものが多いので、細部をみようと思ったら、倍率を高めにしてみるとよいでしょう。

形や濃淡に注目

 惑星状星雲は独特の形をしたものが多いのでその形に注目します。例えばかに星雲は佐渡島のような形、あれい星雲はせんべいを両側からかじったような変わった形をしています。また、星雲の濃淡にも注意してください。ふくろう星雲はガスの薄い部分が2カ所あり、ふくろうの顔のように見えるユニークな星雲です。


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